切り餅
2010年 09月 22日
物語は今も続く勧善懲悪。
今回は川崎大師の街にある二つの駕籠屋が登場する。
悪の駕籠屋がもう一方を潰して客を一手に受けようと、いつも通り代官と結託しての悪行三昧。
途中は端折るが、思い通りもう一軒の駕籠屋を潰す寸前にまで追い詰めた悪駕籠屋が菓子折のお礼を差し出す。
中にはもちろん山吹色の小判。
ただし、剥き出しの小判ではなく、二十五枚の小判を一包みにした切り餅。
菓子折を開けると正確に数えたわけではないが、その切り餅が二十個ほど現れた。
代官への袖の下だから小判2、3枚とはいかないだろうが。
いくら大師様参詣者が多くても、五百両ほどの賄賂を渡して元を取れるわけがないと思うのは素人の浅はかさか。