カダフィの反撃はあるのか
2011年 09月 01日
亡命したとも伝えられるリビアのカダフィは広大な地下で反撃の機会を狙っているのか?。
シリアの反体制派弾圧と同様な行為をしてきたカダフィは、NATO軍の猛攻を受けた。
あれは反体制派を支援するという弁解の範疇を超えていた。
フセインもアメリカ主導で殺された。
フセインが隠れていたのは芋とかを貯蔵しておくような穴蔵だったが、カダフィがいるといわれる地下はゲリラ部隊も隠せるだろう。
シリアのアサドはそれなりの部族出身なのだろうか?、彼を支援する部隊からの反乱は少ないようだが。
カダフィは少数部族出身だから元々味方は少ない。
それが強権支配になったとして、なぜ、最近まで反対の声は大きくならなかったのだろう。
ユーゴもセルビアもイラクもリビアも、欧米メディアや白人支配層が「人権侵害国家だ、独裁者だ」と言い立てるとあっという間に「倒せ、倒せ」の大合唱が始まる。
旧ソ連でもそうだったが、政府への不満だと流布された事柄が誤解だったり、欧米メディアによる意図的曲解だった例がある。
就職難による若者の不満だというリビアでもその手が使われているようだ。
リビアは政府による大学支援のお陰で大卒者が増加してきた。
石油産業は盛んなのにブルーワーカーになりたくない若者も増えた。
かつて3Kが嫌われた日本の後を追っているかのように、そういう職場に外国人労働者が就職し、どうしても就職したいリビアの若者の仕事場が減っていったようだ。
カダフィの「独裁による手厚い保護」がこういう結末になったとすると、とんでもなく皮肉な結果を生んだわけだ。