誤報だとしても
2012年 04月 17日
マクドナルドで購入したコーヒーを運転中にこぼした女性が訴えた結果、マクドナルドは290万ドルの賠償金支払いを命じられたのだ。
このニュースを聞いた人達は、こんな事で金儲けが出来るのかと思ったものだ。
私もそうだった。
さて、阿修羅掲示板にこの件についての記事があった。
《ナンシー・ティアノ「『その女性は運転していなかったんですよ』というと、誰もが否定します。ですから私は言うんです。『それは間違った情報で、彼女は助手席に座っていました。運転していたのは私の甥なんですから』と。」
ステラの孫 クリストファー・ティアノ「あの日、おじさんを空港に送った帰り、近くのファストフード店に寄りました。この店です。
祖母はハンバーガーのセットとコーヒーを注文して、コーヒーに入れるクリームと砂糖を頼みました。僕の車にはコーヒーを置ける場所がなくて、カップホルダーも付いていませんでした。食べながら運転できるようにちょっと準備しようと思いました。祖母はコーヒーにクリームと砂糖を入れたいでしょうし、だからこのあたりに車を止めました。
祖母にはもうコーヒーを手渡していました。そこで身の回りを片づけていたんですが、そしたらまもなく祖母が悲鳴をあげたんです。」
ステラ・リーベック「クリームと砂糖を入れるため、ひざでカップを支えフタを開けようとしました。そしてこぼしてしまったんです。」》=阿修羅 事故の経過のみ引用=。
この老女との関係不明な氏名もあるが、それはあまり重要ではない。
全てのマスコミを見たわけではないが、当時は「運転中の事故」とされていた。
当然、その結果は自己責任だという声が上がっていた。
マクドナルドに遠慮してアメリカのマスコミが事実を歪曲したのか、それは知らない。
運転中に膝の上に載せていたコーヒーをこぼしたとニュースで流されれば、当然そんな状態で運転しているのが悪いと思うのが常識だ。
阿修羅に掲載された記事によれば、それは事実とは違うと言うことらしい。
そこで、この車には何人乗車していたのだろう。
祖母と孫の2人だけ?。
だとすると、祖母は助手席に座らせるだろう。
「祖母にはもうコーヒーを手渡していました」とあるから、すぐ横にいたと推測できる。
マクドナルドのコーヒーなら紙コップに入っているのでは?。
片手でコップを支えて蓋を取るというのが常道だし、そうでなければダッシュボードの上にコップを置くだろう。
車は止まっていたのだから、ダッシュボードの上に置いても大丈夫だったはずだ。
なぜ、膝でコップを挟む必要があったのだろう。
停車中だと思い安心して膝の上に載せた時、声も掛けずに車を動かしたのが孫だったとしたら、訴える先はマクドナルドではなく孫だ。
引用文中には無いが、次のような記述がある。
《ステラの担当医 デヴィッド・アレドンド「コーヒーに限った話しではありませんが、82℃以上の液体がわずか2~3秒でも皮膚に触れていれば非常に深刻な熱傷を引き起こすでしょう。表面だけのダメージにとどまれば運がいいほうです。通常は皮下組織にまでおよぶ熱傷になり、皮膚移植や手術が必要になります》。
自慢ではないが、自慢することでもないが、私も仕事中に火傷したことがある。
タバコの火が肌に当たったとか、そんな程度の火傷ではない。
120度から130度という高温の液体だ。
熱いとかいう意識も瞬間には感じない高温だ。
それこそ、全身に掛かれば死亡するか大手術が必要な温度だ。
たぶん、それが「熱湯」ではなく「粘体」だったのと、すぐ傍に水を貯めたドラム缶があったので火傷をした手の甲からヒジのあたりまでを突っ込むと大量の水道水で洗い流した。
幾ら不死身の私でも、それだけの高温では近くの病院で火傷の治療を受けたが今でも僅かに火傷の跡が残っている。
若かった私とそのおばあさんでは違いがあるとは思うが、
浴びた量もコーヒーカップ一杯どころではないのに、「両太ももの内側が広範囲に真っ赤に腫れ上がり、ところどころが黒く壊死している。一見して広い面積に重度の熱傷を負ったことが分かる」と判断されたおばあさんほど酷くはなかった。
ちょっとだけ細かいことを指摘すると、82℃以上の液体がわずか2~3秒でも皮膚に触れても温度はその時点で僅かでも下がるし液体は流れ落ちるから一点に留まることはない。
もう一つ、コーヒー自体の温度は82℃以上あったとしてもカップに注がれる時点で、そして外へ持ち出すことで温度は下がるはずだ。
それでなければ手で持って店舗から持ち出すことも膝の間に挟むことも困難だっただろう。
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