ベントは無いが、原子炉内の圧力が上がっても安全対策は確保できている
2012年 06月 11日
福島原発の爆発があの程度で済んだのはベントを作動させたかららしい。
それがなければ‥‥恐ろしい事態だ。
こんな記事があった。
《県弁護士会(伊藤公郎会長)は4日、「東京電力福島第一原発の事故原因が解明されていない」などとして、関西電力大飯原発3、4号機(福井県)の再稼働に反対する会長声明を出した。
声明は、「原発事故が再発すれば日本社会は崩壊しかねない」と指摘。大飯原発には、外部へ出す放射性物質を減らすフィルター付きのベント(排気)設備がなく、作業員が避難する免震棟もないことを挙げ、「原発事故対策としては極めて不十分だ」と批判した。
その上で、政府に対しては、今回の事故原因を踏まえた安全基準を作成して、適正な審査をするよう求めている》=12年06月05日 朝日新聞岐阜版 太字by海つばめ=。
記事中にある「県弁護士会」は岐阜県弁護士会なのか。
大阪で働いていたとき、反応炉が爆発したのはブログにも書いたが。
Aという原料を加熱して溶かし、それにBというガスを反応させる作業だった。
ガスが多量に充満しているときに爆発すると新聞記事になるような、それほどの事故になる寸前だったと言っても過言でなかった。
事故の何ヶ月か前まで私が作業していた仕事だ。
数値は記憶の彼方に消えてしまったが、炉内の圧力がある一定度を超えると爆発する危険があるため、それには注意を払っていた。
多少圧力が上がるとベントの栓を開いて圧力を下げる。
そのまま空気中に放出すると危険が危ないので水中に逃がす。
一応、人力で栓を開ける前に圧力が上がると自動的に開くようにはなっているが、万が一を考えれば手動で事前に圧を下げる作業が必要だ。
原子炉の爆発の危険性を考えればベントの有無は必要なはずだか。
《関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)の再稼働を巡り、安全性を検証してきた県原子力安全専門委員会の会合が10日午後、県庁で開かれ、必要な安全対策は確保できているなどとして妥当性を評価する報告書案が示され、委員が了承した》=012年6月10日21時10分 読売新聞=。
福井県が認め、日本国が認め、認めていないのは国民だけ。
もし事故が起きれば被害者はまず福井県民、そして周辺の府民、県民に及ぶ。
県幹部や政府の「重要人物」は緊急搬送されて助かる。
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