主観と客観
2009年 02月 15日
バラエティ番組に画期的な企画が現れた。フジテレビの「めちゃ×2イケてるッ!」の一コーナーにそれは突如出現した。いや〜こんな事で笑いを取るなんて、笑いを取る為に日々血の出るような努力しているテレビ関係者からはお前らは卑怯だという声が上がりそうだ。
年々数多く誕生する芸人の中からこれぞという「音痴」を集めてテレビカメラの前で歌わせただけなのに、その面白い事といったら他にありゃしない。「芸人歌へた王座決定戦」というコーナーに登場したのはロンブーの敦、オードリーの春日、髭男爵の樋口等々。本人達は真面目に歌っているのだが、出だしから音程が外れるわ、抑揚の無い一本調子だわ、ボンデージ衣装に身を飾り鞭を振り回し「に し お か すみこだよ〜」と叫ぶ女芸人は、歌に入るまでは完璧なダンスを見せたのに、いざ歌いだすと会場もそしてテレビを見ていた私も笑いをこらえるのに勘弁してくれよ状態。
←この女性
コントや漫才より笑いを取ったこの企画、凄いとしか言いようが無い。
しかし不思議なのは、にしおかを筆頭に「音痴芸人」達が自分以外の「音痴芸人」の歌にはこいつは歌の音程を外していると判断し、それを笑っているのに自分が「音痴」だという事に気付か無い事だ。
自分の欠陥や短所、間違いには気付かないけれど、他人のそれには敏感に反応する好例のようだ、まるで小泉純一郎のようだ。というか、全ての人間に当てはまる公理なのか。