明菜が歌う
2009年 08月 20日
しっとりとゆったりと中森明菜らしいかすれ気味の歌唱が心に響いてくる。しかし。もう一つ、のめり込めなかったのはこれが松山千春作詞・作曲の作品だったからだ。
ローカル紙の主宰を父に持った境遇からか周りにチヤホヤされていたのではと思わせるようなあのチンピラ気取りの喋り方、俺は偉いんだといわんばかりの態度。
社会党を支持していた父親は息子に思想的にも人間的にも何の影響も与えなかったようだ。
かなり地方政治に影響力のあるローカル紙の息子を知っているが、松山千春とは行動も性格も雲泥の差だ。真の実力が無い人間は虚勢を張る、松山はその好例と言っていいだろう。
だから、松山の作詞作曲した歌を中森が歌うのを懸念したが、まさに杞憂だった。
陳腐な詩でも彼女が歌うと数倍の価値が与えられる。