理念の無かった事業仕分け
2010年 06月 16日
17億円が鳩山政権発足後の見直しで5000万円、蓮舫仕分け人による事業仕分けでは「コスト削減の努力をすべき」などと判定されて3000万円へと予算を削られてきた後継機「はやぶさ2」の開発予算。
「今回の実績をふまえ、開発経費について必要な手当てをできるように配慮をしたい」と述べた菅直人。
「私は宇宙関連に関して直接担当していたわけではない。仕分け結果を何が何でも守るというべきものではない」と開き直った行政刷新相蓮舫。
自分でもよく判らない事業なのに仕分けていたようだ。
そして、「(予算削減は)『はやぶさ』の結果を見ながら考えようということだった」と言い逃れる文部科学相川端。
「居眠りが増えそうだ」で触れたように、《参院代表質問で自民党の西田昌司氏は、蓮舫氏が事業仕分けの際に次世代スーパーコンピューター開発について、「(世界)2位じゃだめなんですか」と発言したことを念頭に、「技術力の開発を『なぜ2番ではいけないのか』と切り捨てたのが民主党政権だ」と指摘した。
蓮舫氏は「発言の一部、一言だけを切り取って仕分けを語られている」と反論したが、後継機の予算削減には直接触れず、西田氏は再質問で「答弁になっていない」と厳しく批判した》。
どんなにひいき目に見ても、事業仕分けの前にどういう観点から事業を仕分けていくか、費用対効果だけで考えられない事業は?、という打ち合わせ、話し合いがあったとは思えない。
自民党などが批判するように民主党の「子ども手当て」等の予算を作るために行われたとしか思えない。
以上、引用は10年6月16日読売新聞。
事業仕分けもそうだが、菅直人政権の背景にあるのは「費用対効果」、「効率主義」的発想であるようだ。
衆議院議員の任期中は消費税は上げないとしたはずなのに、自分達が有権者を買収する資金が不足すると判断すれば強行実施されるだろう。