徐々に本性が……
2010年 08月 26日
「大阪府の橋下徹知事は25日、大阪市内のホテルで後援会主催の政治資金パーティーを開いた。
橋下知事は、後援会員ら約1200人を前に『大阪全体の絵を描く1人の指揮官が必要』と大阪都構想への決意を改めて表明。特別ゲストとして橋下知事と対談した東京都の猪瀬直樹・副知事も『現状では、行政の無駄で大阪のパワーがそぎ落とされている』と、都構想への賛意を示した」=10年8月25日読売新聞=。
「大阪都構想」についてはいいのかどうかよく判らない。地方自治としてどうなるのかがよく理解出来ない頭の悪い私だから。
橋下は「大阪全体の絵を描く1人の指揮官が必要」と語ったようだ。
その発想は、大阪だけでなく「日本」全体にも適用する考えだ。
唯一の指揮官とは、言い換えれば独裁者が必要だと言っているのだ。
彼の頭の中には「民主主義」が全く無いと言っていいだろう。
それは次のような行動を平然とする事でも判る。
《大阪府の橋下徹知事が7月、サッカー・ワールドカップ(W杯)で日本代表選手として活躍した遠藤保仁選手(ガンバ大阪)に「感動大阪大賞」を贈った際、府庁内の知事室で自分の子供3人を遠藤選手に引き合わせていたことがわかった。
子供たちは一緒に記念写真に収まったり、サインをもらったりしたという。橋下知事は「知事になると、子供を自由に連れていけない。これぐらいは府民に理解してもらえる」「知事ファミリー(家族)として祝福するのは当然」とするが、識者からは「公私混同だ」との批判も出ている》=10年8月25日読売新聞の別記事=。
「公」の中に「私」を取り込んで、何も感じる事が無く泰然としている。
彼にとってこのような行動は当たり前の事なのだ。
「だから、何が悪いの?」と思っている人間には何を言っても無駄だが、それが自治体の首長となるとそうも言ってはいられない。
何度も書いているロシアンジョークのお気に入り。一部は創作。
黒海にある別荘地に母親が訪れてきた。
母親を案内しながら所有物の自慢を始めた。
「これはアメリカからの贈り物、これはイギリスからの贈り物、これは前王朝から押収したもの」。
スターリンの指さす先には高級自動車や王冠、宝石が所狭しと並べられていた。
自慢気に胸を張るスターリンに母が心配そうに言った。
「でも、赤軍が戻ってきたらどうするの」。
公私の区別が付けられない独裁者を皮肉ったロシアンジョークだが、これは何処の国の独裁者にも、そしてミニ独裁者にも当てはまるジョークだ。
橋下徹も例外ではないようだ。