海江田の涙
2011年 08月 05日
アメリカでは涙を見せた時点でその政治家は終わりだという声もあった。
だから、アメリカは「非情国家」なんだと指摘する声は無いようだ。
インディアンを虐殺しても他国を侵略しても、原子爆弾で何十万人もの命を奪っても良心の呵責を感じない白人国家。
他人の痛みに思い至れば涙を流せる政治家であって欲しい。
海江田の場合は他人の痛みではなかったが。
この涙についてテレビ朝日の「ワイドスクランブル」が面白い解説をしてくれた。
企業に例えてだが。
部長が商品の売り込みをした。
商品の良さを説明すると相手は納得して買うことを約束してくれた。
その直後、社長が部長の頭越しに、その商品は改良する余地があると相手企業に言った。
もう一つは、会社で企画段階の商品を勝手に社長が他社に売り込んでしまった。
二つとも無能な社長を戴く部下の悲哀さがよく判る解説だった。
目の前にニンジンをぶら下げられるとそれを食べるためにだけ走り出す馬のようだ。
周囲の状況を客観的に判断できない総理と、何らかの事情で辞表を叩き付けられないジレンマにある大臣。
それが海江田の涙の理由だろうか。