それは時代錯誤な
2012年 11月 29日
マートン・ギョンギョシ議員が26日、国会でイスラエルによる最近のガザ空爆などを批判し、「この国に住む者、とりわけ国会、政府内でユダヤ人の祖先をもつ者の数を調べ上げる時だ。彼らは国の安全保障に危険を及ぼす」と述べた。
これに対し、ギョンギョシ議員の発言に反発する市民数百人が27日、ブダペストの国会前で抗議デモを行った。政府は同日、「可能な限り強い言葉で非難する」との声明を出した》=12年11月29日07時48分 読売新聞=。
記事の見出し「ハンガリーの極右議員、ユダヤ人の登録を要求」を見た時には、単純に国民登録を求めたと思ったが。
今はどうか知らないが、かつては国民登録しないユダヤ人がヨーロッパでは多かったらしい。
理由は税金対策とか色々あるらしいが、その結果、ナチスによる被害者数が確定出来なかったようだ。
ヨーロッパ、とくにナチス占領地に居住していた人口が判らないのだから、三百万人の犠牲者も主張出来るし、一万人だとも言えるわけだ。
そんなわけで、国民登録しないでいる状態を解消させる目的だと思った。
しかし、祖先がユダヤ人である国民の数をとなると、ちょっと話が違ってくるようだ。
橋下徹の場合は一個人のルーツが問題になったが、これはそれとは違い民族がどれだけ政治や政権に影響を与えるのかをアピールする目的のようだ。
アメリカでも大統領選にユダヤ系が多大な影響を与えているようだが、郷に入れば郷に従えと言うのは必ずしも郷の言いなりになることではないが、どこにいても「自分達」だけの利益しか考えない行動をするから反発を受けるらしい。
まあ、そんなわけで時代錯誤的な主張をした議員の話題。
しかし、その本人がユダヤ系だったという可能性もあって、そうなると笑い話になるのか。
何しろ、日本でも苗字を変える例があるように、ヨーロッパでもロスチャイルドはロスチルドなのかローゼチャイルドなのかはっきりしないし、ローゼンバーグもローゼンベルグと言ったりするし。
読み方を変えるだけで別人になれる便利な社会があるようだから。
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