書いた記者は赤面しているはずだ
2014年 02月 01日
民主党は閣僚経験者ら5人の論客をそろえ、首相の靖国神社参拝や経済政策などのテーマで攻勢をかけようとしたが、首相から反論される場面も目立ち、不発に終わった。
民主党で最初の質問に立った長妻昭元厚生労働相は安倍政権との対立点を示したボードを掲げ、「安倍自民党が進める社会と、民主党が目指す社会はかなりかけ離れている」と訴えた。ボードには民主党を「所得再分配・安心提供による消費拡大」、自民党を「富裕層を引き上げ、果実をしたたり落とす?」などと列挙した。
これに対し、首相は「一昨年なぜ(衆院選で)大敗したのか、全然考えてこなかったのか」と批判し、一つ一つ反論した上で、「(長妻氏の手法は)デマゴーグ(扇動政治家)だ。不毛なレッテル貼りはやめるべきだ」とたしなめた。
続く岡田克也前副総理は昨年末、首相が靖国神社を参拝したことへの影響について、「米国が『失望した』というコメントを出した。日米同盟がスタートして以来の厳しい表現だ」と指摘した。首相は「日米同盟関係が揺らぐことがあってはならないし、今揺らいでいるわけでは全くない」と強調した。
古川元久元国家戦略相は環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加について、「2012年衆院選の自民党公約のどこに書いてあるのか」とただしたが、首相は「(民主党政権は)結局、TPP交渉に参加していない。私たちは大きな決断をして参加した」と反論した》=14年2月1日08時46分 読売新聞=。
安倍晋三の答弁は質問にまともに答えていない。
それなのに、民主党の攻勢は「不発」だそうだ。
しかも、この記事に付けられた見出しは、「首相反論『デマゴーグだ』…民主の5論客、不発」。
正面から質問に答えず、論点をずらしていく、詐術の典型と言ってもいいだろう。
一番判りやすいのがTPPについて自民党の公約に書いていないと追求されると、安倍が「(民主党政権は)結局、TPP交渉に参加していない。私たちは大きな決断をして参加した」と返したことだ。
民主党の肩は持ちたくないが、安倍の答弁はこのやり方が多すぎる、たぶん師匠と崇める小泉の詐術を真似しているのだろうが。
小泉には相手の反論を許さない強面があったが、安倍にはそれが無いから本当の論客が登場すると効果があるとは思えない。
このような記事が平然と書けるのも、自民党支持を明確にし出した読売新聞だからか。
政権へすり寄っているNHKもそうなるのか。
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