組合費ゼロの労働組合
2014年 05月 29日
「2011年度 組合活動に関する事業会計収支計算書(予定予算)」。
飲食店グループ「すき家」を運営する「ゼンショー」で本日、アルバイト従業員が一斉休暇を取るらしい。
日頃からの労働条件や賃金への不満が背景にあるようだ。
で、その日を前に「ゼンショーユニオン」という組織が「違法ストだ」と脅しを掛けたとか。
その「組合」と称する組織の会計報告が上記のリンク先にある、いつまであるかは不明だが組合費を徴収した記録が無い、組合員の人数も判らない、もちろん責任者の氏名も判らない。
この「ゼンショーユニオン」で検索してみると、「首都圏青年ユニオン」がヒットし、そこには「すき家」問題で会社側と交渉した記録がある。
この組織はアルバイトやパートを組織化した個人加入の労働組合のセンターのようだ。
総評や同盟がほぼ「御用組合化」した中で活躍するまともな労働組合なのか?。
さて、この「ゼンショーユニオン」というのは、正式には すき家労組「ゼアン」というようだが、そのあたりもはっきりしない。
はっきりしないはずだ、ここには労組と名乗る組織が二つあるようだ。
「ゼンショーユニオン」ホームページには「組合について」というリンクがあり、執行委員長/京滋DS四日市BL一国亀山店 田中健太 副執行委員長/京滋DS四日市BL四日市西日野店 金森兼治 書記長/大阪DS大阪西BL道頓堀一丁目店 山本剛士といった氏名が見られる。
アルファベットの略号は関係者にしか判らないが、外部向けの文書ではないからそれは無視する。
さて、「この組合の主たる事務所を三重県四日市市日永西五丁目十七番十九号に置く」とされているが、役員は大阪・京都にいるのに事務所は三重県、三重県が関西かというのは議論にもなっていたようだが、関西方面というので一括りにしてもいいかな。
三役だけでなく執行委員の氏名も記載するのが普通だが、それは見当たらないようだ。
2年前に結成されたようだが、今年5月27日が初の団体交渉だったのか、それまでの活動記録が無い。
しかも、面白いのは「私達が組合を立ち上げた頃から、ゼアンに関する問い合わせや苦情が少なからず寄せられる事が時々あります。それは当然、ゼアンがまともな労働組合としての行動を一切行っていないと感じられるアルバイトの方がすき家に居て、その数も少なくありません。
取りまとめてみると…
1. 民主的手続きを一切取ってない
2. 正当な許可無くボランティアに明け暮れる
3. お金の使途の決定方法が許せない
4. 毎年2回の昇給チャンスが全く査定すら行われていない
5. 労働環境が改善しない
などなど
では、組合に加入義務はあるのか、また加入拒否に対し、ペナルティはあるのでしょうか。
1.組合の加入義務は発生しています。現在は過半数の労働者が加入しているので、ユニオンショップ協定が効力を発揮していて、組合加入は強制となります。
2.ペナルティとしては、非加入者に対し、会社が解雇する申し入れなどが出来てしまう。そして会社は非加入労働者を合法的に解雇できる」という記載が2013年12月25日である事だ。
既存の労組への批判をしながらアルバイト従業員が一斉に休むのは「違法」だと断じる。
かつて、それは「御用組合」と呼ばれたのだが。
昔の話で記憶が曖昧なのだが、夏期だったか冬期一時金交渉だったかの闘争があった。
満足いく結果ではないが一応組合大会で了承された翌日、工場へ出勤すると何か労働者の人数が少ない。
結果に不満だった組合員が欠勤していたからだ。
誰かが唆したわけでもなく自然に「山猫スト」のようになっていた。
そんな懐かしい思い出も‥‥‥。
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