アルカイダ タリバン ISIS
2014年 06月 16日
イラクでは、政府軍が国際テロ組織アルカイダの流れをくむイスラム過激派組織が制圧した地域で軍事作戦を本格化させていますが、過激派組織も徹底抗戦の構えを見せていて、攻防が続いています。
こうしたなか、アメリカのケリー国務長官は15日、イラクの周辺国であるヨルダンのジュデ外相、UAE=アラブ首長国連邦のアブドラ外相、サウジアラビアのサウド外相、それにカタールのアティーヤ外相と相次いで電話で会談しました。
アメリカ国務省によりますと、一連の会談でケリー長官は、イラクとシリアの人々がテロに立ち向かうため支援して行かなければならないと呼びかけたということです。
イラクで攻勢を強めている過激派組織の大部分は、内戦が続く隣国シリアから流入してきており、ケリー長官としては、イラクだけでなくシリアの中でもこの組織を抑えこむ必要があることを強調したものです》=6月16日 11時44分 NHKニュース=。
ネット上に流れる情報を纏めると、アルカイダやタリバンの組織化や軍事支援をしたのはアメリカとその同盟国サウジアラビアらしい。
そして、現在イラクで攻勢を強めている「イラクとシャームのイスラーム国(イラクとシリアで活動するサラフィー・ジハード主義組織。欧米や日本ではイラクとシリアのイスラム国 英語: Islamic State of Iraq and Syria、略称: ISIS)は元々はシリアの支援を受けていたとされる=何でも判るウィキペディア=。
あの辺りの政治状況は複雑怪奇で、誰と誰が同盟関係でどことどこが敵対しているのかがよく判らない。
誰か「数分で理解できる中東情勢」を解説してくれないだろうか。
昨日の敵は今日の友、今日の友は明日の敵、クルクル変わる交友関係。
それに加えてアメリカが軍事支援を与えて強力になると別の組織を援助する、そんな動きが事態をややこしくさせる。
ややこしくさせる、つまり中東に混乱をもたらすのがアメリカの戦略だとすれば上手くいっているわけだ。
そしていま、ヨルダ、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、カタールに対して、イラクだけでなくそれまで敵視していたシリアへの支援を呼びかけている。
アメリカとの暗黙の了解があってアルカイダを支援してきたサウジアラビアにとっては迷惑な話しだ。
アメリカの要請を受けたこれら諸国が動けば、自国内で戦闘が始まり中東動乱はさらに拡大する。
それが目的ならアメリカの戦略は成功と言えるだろう。
そんな事になれば「石油」供給に弊害が出るという意見もあるが、アメリカは「石油生産」を調整しているだけだという声もあって、そうすると石油価格が上がれば生産を拡大して大儲けというわけか。
世界は欺瞞に満ちている。
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