肉体の芸術家
2014年 07月 20日
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本紙は、精巧な女性器を再現したオナホールが販売されているのに、女性器の3Dデータがわいせつになることについて疑問を投げかけてきたが、なぜろくでなし子氏が狙われたのか。
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会見後、本紙が「米国ではこの事件がどのように報道されているのか?」を聞くとこんな答えが返ってきた。
「『ペニスはOKなのにヴァギナがダメなのはおかしい』『被害者がいないのに逮捕だなんて…』と、とてもバカにされています。米国では一種の女性差別だと受け止められていて、都議会でヤジを飛ばされた塩村文夏議員の件と同じ。日本は男尊女卑がいまだに残っている国と思われてしまいます。そもそもこんなものに税金を使うのは無駄遣いでは?」
日本ではもっぱら「何がわいせつか?」をめぐる議論がなされているが、海外ではろくでなし子事件は男女差別という深刻な問題として受け止められている》=14年07月20日 07時00分 東京スポーツ=。
確かにどこからが猥褻でどこまでが猥褻ではないのか、それは線引きが難しいから「猥褻」という規定を無くしてもいいだろう。
その場合、不特定多数の目に触れたり売られたりするのを防ぐ方法も考えなければならない。
東スポが「精巧な女性器を再現したオナホールが販売されているのに、女性器の3Dデータがわいせつになることについて疑問を投げかけてきた」と開き直るのも当たり前で、アダルトグッズ店の広告を載せているのだからそれを批判すれば広告料が激減するのが怖いのだ。
といった事は冗談‥‥かもしれないが。
記者会見場では、《「男性器をまつった『かなまら祭り』はわいせつじゃないのに、なぜ女性器はダメなのか?」》と質問したアメリカ人記者がいたらしい。
それは宗教行事だからだ。
キリストを冒涜する様な映画や小説が弾圧されるのと同じ意味ではないかな、理由はただ「冒涜になる」からだ。。
磷付になっているキリストというのは残酷だと言われたら素直に認めるのか?。
ちなみに日本の各地に存在する「胎内巡り」も猥褻な行為ではなく、女性が出産する神秘への畏敬の念だったり、多産を願ったり、豊穣を願う行事だと思う。
日本では昔からおおらかな性を楽しむという風潮があったが、歪んだ性風俗というのがあったのか?。
そんなことより、アメリカ人の本音と建前の使い分けはいい加減にして欲しい。
《米国では一種の女性差別だと受け止められて》いるらしい。
同じ行為でも男はするのは許されるが女は許されないとすれば差別になるが、このケースでは男が男性器を3Dデータにしたのに起訴されなければそれは性差別と言える。
けれどそういう例は無いのだから比較も出来ないし性差別と言えるのかどうか。
ただ、現時点ではそういうバカな行為をしたのは女性だから女性だけが起訴されただけ。
アメリカンポルノに詳しい人の話では、SM映画は「虐待にあたる」というので禁止される。
ところが一方で「表現の自由」だとかを主張されると反論出来ない。
そこで、出演者の自由意志で映画は製作されていると見せる工夫が考えられ、最後のシーンでは出演者が笑って抱擁するシーンが撮られる。
私達は同意の上で演技をしているのですと訴えるのだ。
監督官庁も制作会社もそれで合意する。
それで表現の自由は侵しません、映画製作は自由ですとなり一件落着だ。
また話が逸れた。
劇作家の鴻上尚史が「3Dプリンタ用のデータ」を作成したろくでなし子」について、「(ろくでなし子さんの逮捕時に)マスコミが『自称芸術家』と報じていたのは、とても恥ずかしいこと」とマスコミ批判をしたらしい。
警察が「自称○○」と発表するのはその肩書きが本当かどうか判然としないからという時もあるが、たいがいはその容疑者を貶めるために使われている様な印象を受ける。
ただ、鴻上はこの女性の活動を「芸術家」としているようだが、ストリッパーも売春婦も考えようによっては芸術家だ。
肉体の「芸術」を売っているのだから。
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