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真贋を問い疑問に感じた事を口に出したい


by neruumitubame

表のメーソン 裏のメーソン

 月刊誌『EX大衆』10月15日に鳩山由起夫とフリーメーソンについての記事が載っているらしい。

 それに触れた「PJニュース」の内容を読むと、陰謀に興味はあるが「世界は全て陰謀で動かされている」と思い込むほどの陰謀論者ではない私でも知っていた事ばかり。

 「鳩山新総理が掲げる『友愛』という政治理念とフリーメーソンの思想に一定の関係が存在する可能性があるということを、国民として知るのは大事なことだと考え」て記事にしたと語る『EX大衆』編集部は、ひょっとすると反民主勢力の陰謀に荷担したのか?、陰謀論者の思いつくような事だが。

 この記事の中で「祖父の鳩山一郎氏がフリーメーソンのメンバー(メーソンリー)だったとする朝日新聞の記事」とあるので、祖父がメーソンリーだったのは事実のようだ。

 さらに「『鳩山友愛塾』の設立趣意書がフリーメーソンの理念とうり二つである」と指摘している。

 「友愛塾」のホームページをちょっと覗いてみた。




 《友愛の淵源は、クーデンホフ・カレルギー伯(汎ヨーロッパ運動主催者)の友愛革命を原点とし、その目的は人類の人格の尊厳を基調としての相互尊重、相互理解、相互扶助であり、人道主義、人格主義、協力主義、そして騎士道、武士道までも包含した謂わば紳士と淑女の人間関係の涵養であり、その核心は母性愛を根源とした人間や自然に優しい世界の醸成であります。

 これからの世界は人種、宗教、民族、国家、言語の壁を超越し、ともすれば乖離し、対立しがちな人間と人間、自然と人間との真の共生を目指す時代でもあります。

 鳩山友愛塾はこの友愛を規範とし、個の確立をはかり、世界に平和と人類の幸せを実現する為、有為の人材を育成し、以ってその使命を遂行すべくここに設立いたしました》=設立趣意書より一部=。

 人格の向上や相互尊重等々フリーメーソンの高邁な理念と共通するようだが、そのような理想は誰でもが持つから似ているからといって一体だという結論は早急すぎる。

 「自由 平等 博愛(元は友愛らしい)」はフランス革命の理念だが、上記クーデンホフ・カレルギーの著書に出てくるフラタナティという言葉を博愛ではなくて友愛と訳したのは祖父一郎だという。

 博愛はニュアンスとして上位者が下位者に愛を投げかける感じだが、友愛は互恵の愛と感じるからだろうか。

 インターネットは検索すればいろいろな情報、話題に目を触れられる。玉石混淆あるいは便所のエロ落書きともいわれるが、そこから自身で判断したり、判断できない時には読み手に判断して貰うというのも一つの手法だ。

 クーデンホフ・カレルギーで検索していると、次のような言葉が出てきた。

 「祖父鳩山一郎が、クーデンホフ・カレルギーの著書を翻訳して出版したとき、このフラタナティを博愛ではなくて友愛と訳した。それは柔弱どころか、革命の旗印ともなった戦闘的概念なのである。『友愛が伴わなければ、自由は無政府状態の混乱を招き、平等は暴政を招く』http://loveacidandhonesty.tumblr.com/post/197218248」。
 
 ここで使われている「無政府状態」は誤った使い方で、正しくは「無秩序状態」と表現すべきだろう。

 友愛は元々「友愛か死か」というフランス革命時のジャコバン党のスローガンだったという。

 以前フリーメーソンの友愛や博愛は彼ら自身の間の事で、組織外の人への態度ではないと書いた事があったような、無かったような。この「友愛か死か」も、「味方にならないなら敵だ」という意味らしい。

 さて、その鳩山友愛塾を検索して見ると「塾生募集」の項目があった。

 「審査基準書類審査及び面接   面接予定日平成21年2月16日(月)*書類審査を通った方  学習期間平成21年4月7日~平成22年3月9日までの1年間 毎月第2週及び第4週の火曜日(全20回)  学習時間 18:10~19:40 講義及び質疑19:40~20:20 講師と懇談(お弁当) 主な行事4月7日(火)入塾式 7月21日(火)講義終了後ビアパーティ 1月19日(火)講義終了後新年懇親会 3月9日(火)修了式」

 入塾金30,000円と年間受講料100,000円で、弁当付きで全20回の講義とはなかなか友愛的な内容だ。しかも、ビアパーティや新年懇親会もあって楽しさ一杯の塾生活のようだ、特別徴収が無ければだが。

 ところで塾生を募集するのに書類審査で選別するのは「友愛」精神から外れていないか!、塾生になってからが友愛の対象だからそれでいいのだ。

 表題の「表のメーソン 裏のメーソン」の話題がいっこうに出てこないのは、それに触れると私の生命に危険が危ないからだ。

 覚悟を決めて書いてしまおう。

 『EX大衆』には小沢一郎もフリーメーソンだと書いてある。

 表の鳩山に裏の小沢、こういう場合、真の支配者は裏のメーソンリーという事になる。鳩山一郎を冷静に見ていると、決断力に欠けるところがあるようなのは、そのためだろうか。
by neruumitubame | 2009-10-10 13:39 | 国際