ここまで来た日刊ゲンダイの病魔
2010年 01月 16日
資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る事件は3人の逮捕者を出した。
4人目はあの人か!、ワクワクドキドキという展開になるのかどうか。
脱税という線も考えられるらしい。
検察の暴走だという声もあり、民主党潰しの陰謀だという声もある。
所詮は公務員である検察庁が時の権力政権を潰す陰謀に荷担する、あり得ない話しがあり得るかのように語られる。
参院選前に逮捕劇を演じて民主党に打撃を与えたとしても、衆議院の過半数を掌握しているのだから陰謀が明るみに出た時の反動を考えれば、迂闊に反民主党勢力の意向に沿う事は出来ないだろう。
この逮捕劇に抗議する数少ないマスコミが日刊ゲンダイだ。
《小沢事務所のガサ入れまで強行した東京地検。地検の“ネタ元”になっているのが、昨年7月まで石川知裕議員(36)の私設秘書をしていた金沢敬(41)という不動産屋だ。金沢氏は、秘書を辞めた直後から地検にネタを持ち込んでいた。かつての親分を売り渡した金沢氏とは一体、どんな人物なのか。
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……略……
仕えた親分を裏切るのは、よほどのこと。てっきり正義感からと思ったら、私憤私恨も理由らしい。
金沢氏が石川議員の私設秘書をしていた、08年9月から09年7月までの約1年間。もともと政治に興味があり、石川から「だったら将来は参議員選挙で民主党の公認を取らせてあげます」と言われ、無給で私設秘書をすることになったという。
ところが、昨年7月、石川さんから「金沢さんの公認は無理だ」と告げられて激怒。政治のド素人がたった1年間、私設秘書をしただけで公認がもらえるはずもないが、この一件で石川議員と袂を分ち、地検に駆け込んだ、という経緯だ。
「金沢さんは、政治家になりたくて仕方がない。どうしても民主党から立候補したかったのに、かなわなくなり逆ギレした形です。諦めきれず、7月の参院選に出馬するつもりなのか、『新党北海道』という政党まで立ち上げています。一部では、自民党に協力することで、自民党からの出馬が約束されているのではないか、という憶測も飛んでいます」(政界事情通)》=日刊ゲンダイ10/01/15=。
「政治のド素人がたった1年間、私設秘書をしただけで公認がもらえるはずもない」とゲンダイは書く。
では、つい何日か前まで素人だった女性やキャバクラ嬢、風俗記者、破産者、ぶってぶってとせがんでいた女、そんな連中をを立候補させたのはどこの党だ。
彼らだって政治の素人と言っていい。ひいきの引き倒しもいい加減にしないと世間から見捨てられるぞ。
政治の素人で政治に興味ある人は多い。
森田健作、横山ノック、蓮舫、そのまんま東、その他レスラーや弁護士等諸々の人達が政治家になった。
彼らの政治家としての力量や成果は様々だが、結局不向きな人物は不向きな行為で馬脚を現した。
淫行知事は政治家になっても醜聞で世間を騒がし、政治家ではなく性事家と呼ばれ、県政よりタレント業にいそしんでいる。
西川のりおは「ホーホケキョ」と舞台で叫び、ンッ、のりおじゃなくって西川きよしだ。
西川は小さな事からコツコツと真面目に国会議員活動をし、大袈裟に功績を宣伝しなかっただけだ。だから、政治好きな芸人だからといって誰も彼もを批判しているわけではない。
パフォーマンス好きでテレビカメラを意識したり、秘書給与を懐に入れたり、業界と上手い事癒着して金儲けしている政治家を非難しているだけだ。
あるいは、理想も無い政治家を政治家とは認めないだけだ。
ゲンダイのように素人を候補者に仕立てた民主党の存在に目をつぶり、民主党を批判したりマイナスイメージを与える動きには過激に反応するのは、マスコミに必要な「客観性」を保持していると言えるだろうか。
マスコミは公正中立でなければならないとは思わないが、それは権力に対峙する姿勢を見せている時だ。
支持する組織に腐敗があれば厳しい論評を加えるのも民主主義ではないのか。
それは民主党支持者を初めとした全ての政党支持者にも言える。
あなた方が担ぎ上げた指導者といえども、不正や疑惑があれば正していく事、それでなければ天皇が「不可侵」となったように、この国は独裁主義に染まってしまうのだから。